海外の雷対策と最新のトレンド

世界で雷が多発している国

世界では年間14億回以上の落雷が発生しており、落雷数が最も多いのは南米、落雷が多いサイト数で見るとアフリカが最も多い。

世界の落雷統計データ(1998-2013年の16年間のデータ)

地球上の年間落雷数は14億以上
■ 世界中で1秒間に40-50回の落雷が発生している計算
■ 世界で最も落雷数が多いのは南米大陸
■ 一方、落雷の多いサイト(Hotspot)数のトップ500で見ると
アフリカ大陸が最多となっている。
1位 アフリカ283箇所
2位 アジア87箇所
3位 南米67箇所
3位 北米53箇所
4位 オセアニア10箇所

     

 

直近では地球温暖化などを背景に世界の落雷数は増加傾向にあり、VAISALA社によると、2019年の世界の落雷数(雲パルス含む)は23.5億回となっている。

 

世界の雷保護技術・製品市場

世界の雷保護技術・製品市場は、従来型の技術・製品需要が牽引する形で2025年には8,774億ドル(約92兆円)規模にまで成長する見込み。

■ 世界の雷保護技術市場は、年率4.8%のペースで成長し、8,774億ドル(約92兆
円)に達する見込み。
■ 市場成長は、従来型の雷保護技術・製品が牽引(年率5.2%超)。
■ そのうち、米国が3.7%ペースで成長を継続。
■ 欧州では、ドイツが今後5-6年で127億ドル(約1.3兆円)程度成長する見込み
で、その他の欧州諸国では103億ドル(約1.1兆円)程度の成長が見込まれてい
る。
■ 日本の従来型の雷保護技術・製品市場は、2025年には482億ドル(約5.1兆
円)に成長する見込み。
■ 世界第2位の経済大国である中国市場は、2025年に1,056億ドル(約11.1兆
円)にまで拡大する見込み。
世界の雷保護技術市場規模(billion USD)

世界の雷保護システム市場における最新トレンド

最新の市場トレンドは以下の通り(Global Industry Analysts社レポート)。
雷保護技術の開発は、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本などがリードしているが、次世代レーダー避雷針開発などを除き、
あくまでも民間企業主導のため、国レベルで雷保護が発達している傾向は確認できなかった。

■ 商業施設での避雷技術導入増加により市場は拡大加速
■ 誘導雷サージに対するサージ保護装置(SPD)需要の増加
■ スマートホーム増加により避雷ソリューション需要が加速
■ 次世代のレーザー雷保護技術
■ 航空機用炭素複合材により高効率雷保護技術需要が加速
■ 太陽光発電の普及で高まる雷保護技術需要
■ 石油化学タンク火災の消防活動に欠かせない革新的な雷保護技術
■ 無線アンテナ産業において雷保護技術需要が増加
■ 風力エネルギー需要増から恩恵を受ける雷保護技術プロバイダー

 

次世代のレーザー避雷技術

雷保護市場での覇権確保を目指し、EUはレーザー避雷技術の開発を進めている。

EU LLRプロジェクト概要

■ 2017年、フランス国立科学研究センター(CNRS)が中心となり、レーザー避雷針(Laser Lightning Rod)プロジェクトが開始。2020年末にプロジェクト完了予定。
■ 本プロジェクトには仏CNRSの他、仏エアバスや、ドイツ、スイスの大学や研究機関が参画。
■ 2018年、200mJレーザー増幅器付の独TRUMPF社製レーザーを使用した最初のフィラメンテーション実験が行われ、レーザーの有用性を確認。
■ プロジェクト予算は、4.0百万ユーロ(約5億円)。